このブログについて

子どもの頃から、憧れていた車がある。

図鑑や雑誌で何度も眺めて、

「大人になったら絶対に乗る」と決めていた。

けれど現実は違った。

結婚し、子どもが生まれ、

生活が最優先になった。

その車は、

“いつか”のまま心の奥にしまわれた。

子どもが手を離れそうになった頃、

ふと怖くなった。

自分はあと何年、元気でいられるのだろう、と。

思い切って、その車を買った。

納車の日、ハンドルを握った瞬間の高揚は

今でも忘れられない。

半年間、本当に楽しかった。

そして雨の夜。

右直事故。

ヘッドライトの光。

ワイパーの音。

鈍い衝撃。

「あ、終わったかもしれない」と思った。

ネオクラシックと呼ばれる古い車。

修理には8ヶ月かかった。

長かった。

車がない時間よりも、

守れなかったという事実がつらかった。

戻ってきたとき、決めた。

もう事故はしない。

巻き込まれない。

そこで考え始めた。

危ないのは、速さだけなのか。

本当に怖いのは何なのか。

たどり着いたのが

「自己防衛」という考え方だった。

速さより、予測不能。

正しさより、余裕。

相手を認知し、

判断し、

操作する。

その時間を、自分でつくる。

仕事はトラック運転手。

事故をすれば、生活が止まる。

だからこのブログでは

正しさを振りかざさない。

生き残るための運転を書く。

自己防衛は、臆病ではない。

大切なものを守る技術だ。